退職エントリーって人生であまり書く機会なさそうなのでせっかくだから書いておこうと思うのだけど、自分がいた会社を悪く言うのもなんだし、どう書いても後ろ足で砂をかけることになりそうでなかなか難しい。
念のためにお断りしておくと、ここに書くことは、あくまで大きな会社の元一社員としての僕が感じた事実であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
2011年の4月に学部の新卒で入社して、今年の3月末で退職したので、ちょうど丸三年勤め上げた。案外長くいたと思う。
辞めた理由は色々あるけど、そもそも入社する前からあまり長くはいないだろうなってことはなんとなく思っていて、その気持ちを覆すようなテンションの上がることが最後まで起こらず、逆に、ああこれはもう辞めようと思わされるようなことはたくさんあって辞めるに至ったので、どちらかというと辞めない理由がなかったというほうが正しい気がする。
少なくとも、あのまま居続けてもどうにもならないし、何者にもなれないどころか、なりたくもない何かになってしまいそうな感じがしていた。
これは主観だけど、決して優秀ではない僕が、部署においては優秀な人の部類だったであろうことは全く嬉しいことじゃなかった。この人には一生かかっても追いつけない、と思える人が失礼ながら周りにはいなかった。会社全体でみればきっといたと思うけど、割合として少なすぎるのと、そういう人がきちんと評価されているようには見えなかったので、会社に残る理由にはならなかった。
会社に対しては大小様々思うところはあって、抱えてる問題をどう解決すべきかとかも考えたし、多少実践もしたのだけど、そもそもそれを問題だとも思っていない人たちの中で解決しようとするのが本当にいいことなのかわからなかったし、僕から見れば明らかでしかないことを指摘したときに、それは気づかなかった、と感心されるような状況は、言ってしまえば面倒でしかなかった。長い目で見れば会社のためになる、という思いを持てるほどの愛社精神は持ち合わせていなかった。
具体的な話は、会社を辞めた今ではもはや愚痴になってしまうので書かないけど、大企業病の症状みたいなものを挙げていけば大抵当てはまると思う。
この前話題になってた下の動画みたいなことが、エンジニアとしてだけでなく、常にあらゆる場面で起こっていた(この動画に関しては、エキスパートの人にも多少問題があると思ったけど)。
そうは言っても悪いことばかりじゃなかったでしょ?って聞かれたら、確かにそうなのだけど、そういう時に、じゃあよかったね、って全てをよしとしてしまう風潮があったのが、何よりも問題だったのかもしれない。
そんなわけで、今は山でくもを眺めています。
注
先日こんな記事↓があったからタイトルに「僕も」と付けたけど、この人とは何の面識もありません
株式会社リコーを退職しました - 月曜日までに考えておきます
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